『ホワイトロードの紅葉』の特徴、楽しみ方 ― 他の紅葉とどこが違うの?ー
『日本紅葉のみどころ百選』にも選ばれている白山白川郷ホワイトロードの紅葉は
・どこよりも早くから楽しめる
・長い期間見頃が続く
・変化に富んだ紅葉が楽しめる
・いろんな楽しみ方が出来る
と、他の紅葉の名称とは少し違って色々な特長、魅力、楽しみ方があります。それでは順に説明していきましょう。
・どこよりも早くから楽しめる
標高差が大きく、最も高い地点では1,450m近くあるため、中部地方ではもっともはやく紅葉の色づきがスタートします。早い年では9月末頃、温暖化傾向の近年でも10月上旬頃、石川岐阜の県境にある三方岩駐車場は色づきが始まります。さらに、ここからは標高1,736mの三方岩岳へ登る登山道が整備されており、登ればさらに早くから一足早い秋、紅葉を楽しむことが出来ます。
・長い期間見頃が続く
ホワイトロードは起点付近と県境付近の標高差が約800mもあります。当然、紅葉全線は標高の高い県境付近をスタートし、例年約1ヶ月をかけてゆっくりと起点の方へ進んでいきます。三方岩駐車場から出発した紅葉が終着地点である両県の料金所辺りまでたどり着くの有料区間が冬季閉鎖する11月上旬、このため、この1ヶ月の間、ホワイトロード全延長の中で必ずどこかが紅葉の最盛期、見頃を迎えており、ちょっと早すぎて色づきがまだ、既に落葉が進んで残念、といった声が聞かれないのも特徴です。
・変化に富んだ紅葉が楽しめる
白山国立公園の真ん中を通る道路の沿線の林は、ほとんどがこれまで人の手の入っていない、天然林です。樹種や大きさの異なる変化に富んだ植生は、紅葉の色や風景も千変万化、高山の雰囲気を感じるダケカンバやコメツツジが色づく三方岩岳、黄色から赤、茶褐色とパッチワークの様なブナ原生林、滝や岸壁、峡谷沿いの真っ赤なヤマモミジと色はもちろんそのロケーションも変化に富んでいます。
時に青空の下、白く初雪を纏った白山を背景にした紅葉のいわつる三段染め、道路沿線だけでなく見渡す限り360℃どころか視界の先、遠い山まで広々と色づいた奥行きのある紅葉はホワイトロードならでは、最大の特徴です。
・いろんな楽しみ方が出来る
ホワイトロードの紅葉の楽しみ方は様々、人によって違う楽しみ方が出来ます。美しく色づいた景色の中、爽やかな秋風の中、走りぬけるドライブ、一足早い秋を見つけに、紅葉のトンネルの中登る三方岩岳トレッキング、蛇谷園地遊歩道を姥ヶ滝まで歩き、親谷の湯の足湯や露天風呂に浸かりながらのんびりと紅葉に彩られた滝を眺める。どこを撮ってもまさに絵になる景色はカメラ好きの人達にはいくらシャッターを切っても止まらない絶景ばかりです。それぞれが、それぞれの見つけたお気に入りの場所で好きな楽しみ方が出来る。ただ眺めるだけでない、これがホワイトロードの紅葉の楽しみ方です。
今シーズン、例年より10日ほど遅れて色づきがスタートした紅葉は、10月25日現在、標高約1,000~1,200m、石川県側は国見展望台付近、岐阜県側は白川郷展望台付近が最盛期となっており、ほぼ折返し地点、これから11月10日の冬季閉鎖に向けて、ホワイトロードの紅葉は場所と景色を変えながらまだまだ見頃が続きます。一度と言わず何度でも、景色も楽しみ方間違う紅葉を楽しみに来てください