今シーズンに入り新たなブログの投稿がないということで
「カモシカおじさん、ハクサンンちどりちゃんは元気ですか?」
というお問い合わせを頂きました
お気づかいありがとうございます
ツイッター(今はエックス?)やYoutubeといろいろやっていて何かと忙しいやら、
ブログに上げるような目新しいネタがないやらでついご無沙汰してしまいましたが、
久しぶりに投稿します
この夏は、梅雨が明けて以降、過去にないほど暑い日が続いていますが、そこで、今回は少しは涼しげな話題を・・・
(カモシカおじさん)
皆さんは、白山手取川ジオパークが、今年5月、ユネスコ世界ジオパークに認定されたのはご存知かと思うが、ここホワイトロードにはそのジオパークを特徴づけるいわゆるジオサイトとよばれるスポットがたくさんあるのは知っとるかな
今回はそんなジオサイトの話の中から「ホワイトロードにはなぜ滝が多いか」について話してみよう
ふくべの大滝
ホワイトロードには、名前の付いた大きな滝だけで7つあり、それがすべて石川県側、蛇谷の川沿いのわずか5キロほどに連続してあるんじゃが、これだけ連続して大きな滝がある地域は全国でも珍しいと言われておる
では、なぜこんなに滝があるのか?実はそれこそがまさにジオパークならではの話になるんじゃ
「白山手取川ジオパークのテーマは、水の旅・石の旅」と言われている
かもしか滝
霊峰白山から手取川を介して日本海へとつながる水と石の壮大な旅がこの地域一帯の地形を作り、ホワイトロードの蛇谷ではこれがいくつもの滝を造り出したんじゃ。
全国有数の豪雪地帯にある霊峰白山には毎年深い雪が降り積もる、これが春になると一斉に解けて、その雪解け水が川を下る。大量の雪解け水は、蛇谷の本流を石とともに削りながら流れ下り、長い年月をかけて深いV字谷を削ったが、蛇谷にはまた、本流に沿っていくつもの支流が流れ込んでおるんじゃが、それは、本流に比べれば短く急なため、流れる水量も少なく、水が谷を削る力もそれほど強く深くはない、このため大量の水で深く削られた本流と支流との間には自然と落差が生まれた。つまり本流と支流の合流地点にできた落差が滝となったんじゃ。
赤石の滝
だから、見てわかるように蛇谷の滝は全部本流と支流の合流点もしくは合流点に近いところにできていて、川の途中にある段差が
滝になっていることの多い他の滝とは違うんじゃ。それともう一つ、どの滝にも滝つぼらしい深い滝つぼが無く、岩底の滝や姥ヶ滝のように滝の水が直接本流へ流れ込んでいるのも蛇谷の滝の特徴なんじゃ。
姥ヶ滝【日本の滝100選選定】
どうじゃ?ここまで、ホワイトロードにある滝の特徴とそれがどうしてできたのか説明してきたが、少しはお分かりいただけたかな?白山手取川ジオパークのテーマとなっている水の旅、そして水が削った谷、石の旅こそが、蛇谷の深いV字谷といくつもの滝を生むもとになったんじゃ。
ホワイトロードへ来れば、そんな形や大きさの違ういくつもの滝を見ることが出来る。
みんなもホワイトロードへ来て滝を眺めた時には、この滝が長い長い年月をかけて、どうやって生まれたかを想像してみると良いかもしれないな。
まだまだ続きそうな暑い夏、皆さんもくれぐれも熱中症には気をつけて
涼し気な滝を眺めにホワイトロードへ来てみんかの?待っとるぞ。