ホワイトロードと加賀の菊酒の関わり?
ひさしぶりじゃが皆さん元気かな?
秋も深まり、ホワイトロードでも木々が色づき始め、沿線には秋の花々も見られるようになってきたのぉ
秋の花と言えば、皆さんはこの時期、ふくべの大滝の下の岸壁や駐車場脇の斜面に白い小さな菊の花が咲いているのに気が付いただろうかな
真ん中が黄色く白い花びらの、一見マーガレットに似た花だが、これはイワギクと言って海岸や山地の岸壁にだけ咲き、環境省絶滅危惧種Ⅱ類にも指定された希少な、正真正銘、野生の菊なんじゃ
今回は、このキクと白山市の銘産品『菊酒』について少し話してみようかな
ホワイトロード沿線を流れる蛇谷、尾添川などを源とする手取川の流れる白山市には『加賀の菊酒』という有名な日本酒のブランドがあるのをご存知じゃろうか
『加賀の菊酒』とは、加賀地域で造られる“日本一の美酒”とも伝わる日本酒のことじゃが、別に菊の花を漬けたお酒というのではない
“菊水”と呼ばれる特別な美しい水で造ったお酒を指し、この”菊水”が生まれるのが、ホワイトロード沿線やここから見える霊峰白山の渓流なんじゃ
菊酒の説明については、酒造組合のホームページにこう書いてあるな
『白山市の手取川の上流には、昔からイワギク、リュウノウギク、ヤマシロギクなどの野生菊が群生しており、その滴りを受けて流れる手取川の水は菊水として尊ばれていました。
菊水が尊ばれるのは中国の仙道の影響で、菊の滴を集めた水は特別の力があり、不老長寿の薬になると信じられていたようです。
つまり、この菊水で醸造した酒なので菊酒と呼ばれているようです。(白山酒造組合GI白山清酒管理機構HPより)』
ふくべの大滝の豪快な水しぶきがあたる岩壁に貼り付くように咲いている白く華麗なイワギク、また、このあたりの谷や斜面にはリュウノウギクという同じような野生菊も見られるが、こうした菊から滴り落ちた水が菊水となり、それを用いて美酒と呼ばれる加賀の菊酒は生まれるんじゃそうだ。
つまりは
希少で可憐な菊の咲く渓流の美しい水や白山の雪解け水が、おいしい酒造りには欠かせないということなんじゃろうな
誰じゃあ?ふくべの大滝の水が美味い菊酒に見えてきて、早く帰って一杯飲みたくなった、とか言っておるのは(笑)
まあ、酒は百薬の長、わしも帰って一杯飲んで長生きしようかの